北海道マラソン(2)

<後半〜ゴール>
持っていたウィダーは15km手前で食べつくしたので、給水回数が増えていく。ペースダウンしたつもりはないのに25kmラップは22'12だった。右足の付け根に違和感が現れてきて、冷静に考えれば当初のペース配分通りなのに、気持ちには余裕がなくなってきた。
早くもトップランナーとすれ違う。速いなぁ。ただ折返しが近くなってきたことが分かって少し安心。ところが、第一折返しまでまだまだあった。更にそこから第二折返しまでも長かった。このあたりから給水ポイント全てで水分補給するようになっていた。こまめに補給してきたし、日差しに合わせて帽子の方向を変えてきたりしたのに、まさかこんな風になるとは・・・。
30kmラップは22'57、とうとうキロ4'30を超える。呼吸はまだ大丈夫なのに、右足は重く、太ももが言うことをきかない。このへんで前半で抜いた人にも抜き返されるようになる。なんとか後ろに付いていく。1キロ1キロがとてつもなく長い。
35kmラップは23'38と、まさしくガタ落ち。ペースは下がる一方なのに、呼吸もかなり厳しく体全体が悲鳴を上げていた。この状態であと7kmという現実は絶望以外のなにものでもない。でも、2〜3kmに1つはある給水所はありがたかった。懸命にランナーにコップを差し出すスタッフの声が嬉しかった。次の給水所まで頑張ろう、ただそれだけだった。ヒザに痛みが出ないことなど忘れていた。
1つの給水所で2杯も飲んだりしながら40kmを通過。25'14は、その時の状況からすればまだマシなペースだったと思う。目標最低ラインの3時間20分はまだいけそうなので、とにかく今までの練習のこととか費用のこととか(まだ言うか)を思い出して、歩く誘惑と戦いながら棒になった足を運んだ。
中島公園の入り口が見えてきた。昨日はあんなにわくわくして見ていた「あと600m」の文字が恨めしかった。何でもいいから早くゴールしたかった。

ゴール地点にもたくさんの人がいた。最後はjogペースまで落ちてしまったけど、本っ当に歩かなくてよかった。中学生くらいの子に完走メダルをかけてもらい、時計を見ると3時間18分弱だった。
<ゴール後>
ゴール地点で更に水分補給したが、すぐに気分が悪くなって吐いてしまう。でまた飲む、という状態。ゴール後の雨でびしょ濡れだったけど、着替える気力がなく、地面に座ったままかなりの時間を過ごした。
脱水や右足付け根の痛み、オーバーペースに気温と、目標を達成できなかった原因はいろいろ考えられるけど、ゴールした後は満足に歩くことができず立っているのも辛いほどだったので、力は出し切ったと思う。ということは、これが今の精一杯。強いて挙げるなら、右ヒザの故障が怖くて20kmを越える距離の練習はLSDしかしてこなかったことかな。
でも、ヒザの心配はこれでだいぶ和らいだ。スピード練習はもう本当にたまにで良さそうだし、1回の距離を増やさねば。
ようやく少し歩けるようになり、着替えを済ませて代々木RCの皆さんと合流した。皆さん元気だなぁ。体力が限界の私は挨拶もそこそこにホテルに帰ることにした。
<大会後>
ホテルではシャワーを浴びるのも忘れて寝た。食欲はまだなかったけど、いつものダイエットコーラとオニギリを買ってきてもらって食べたら食べれた。やっぱりうまい。ついでに買ったロックアイスで両ヒザのアイシングだけはして、その後も寝たり起きたりで、ようやく動けるようになったのは19:30ごろ。食欲も出てきたので、遅い夕食を食べに出かける。お刺身、ジンギスカンカニのみそ汁、デザートその他いろいろととても美味しかった。もちろんビールも解禁、ぷはー。会計すると22時近くなっており、体力的にもキツく、ショーブンさんオススメのバーでの2次会は断念。ホテルに帰ってすぐまた泥のように眠った。