EKIDENカーニバル西東京大会

先月24日は衝撃だった。小金井公園5時間走で51kmを走破し長い距離に自信を持ち始めていた矢先でのケガで、その後の練習ではすぐ痛みが再発し、ただごとではないと思い病院に行くと「腸脛靭帯炎」で完治のためには1ヶ月の練習停止。
1ヶ月か〜、それだと駅伝出れないな〜と思いいろいろ聞いてみると、症状が軽ければ1〜2週間で治るし、休めば休んだだけ回復していくものだそうな。「まる」さんも同じ持病があり、でも上手に付き合いながら走ってるって言ってたし、駅伝までの2週間弱を完全に休めば10kmくらいなら大丈夫だろうと思っていた。再発したら歩いてでもタスキをつなごうと思っていたので棄権する気は全くなかった。補欠はいないから私がダメならチーム全体が棄権することになってしまうし。
しかし、(帰宅してアイシングしたり風呂上りにストレッチをしたりはするが)ただ休むだけというのはなんとも不安なものだった。歩いても痛くないから、回復しているかは走ってみないと分からない。のに走っちゃダメ。で、走れないから走力も筋肉も落ちる。となれば同じ10kmでも所要時間がかかり、それだけ再発リスクも高くなる。自然とケガした右足をかばうようになり、逆に左足首を少し痛めたりもした。1年ぶりに「走ろうとしても前に進まない夢」も見た。
不安を打ち消そうと、ヒザを使わないようにかかと上げや腹筋で少しでも衰えを防ごうとした。さすがに前日は不安もピークで、ほんのちょっとだけ走ってしまった。

当日は目覚めも良く、左足首の痛みも無くなっていた。会場に着くと代々木ランニングクラブ(RC)の皆さんから「ヒザ大丈夫?」と聞かれたが、それは私が一番自分のヒザに聞きたい言葉でもあった。本当のところ、どうよ?ってね。
するとそこで、2区のラナイsatoさん(もちろんHN)から「よかったら代わりましょうか?」とのありがたいお申し出が。1区は10kmで2区は5km(公園1周が約5km)であり、距離が短い方が当然痛む前に終われる可能性が高い。同行した家内の強い勧めもあって、私は喜んでお言葉に甘えさせてもらうことにした。感謝!

会場は立川の昭和記念公園。もちろん初めて来たのだが、えらい広い公園だなぁ。朝のTVで偶然中継していた通り紅葉もきれいだが落ち葉もすごいことになっていた。スタッフの方が一生懸命駅伝のコースを掃除していたが、1周5kmのコースだけにかなり大変だ。心の中で感謝しつつ受付会場へ。
受付会場は公園内の「みんなの原っぱ」という場所で本当に原っぱ。とっても広い。スタート、中継所、ゴールもみんなここでやるためたくさんの参加者がテントやシートで陣取っていた。話によるとショート(12km)とロング(23km)の部を会わせると1000チームくらいになるとのこと。赤羽とは極端に規模が違う。

ところで赤羽では1チームのみエントリーだった代々木RCも、今回はなんと男子ロング・混成ロング・女子ショートで3チームもエントリーしている。加入当初はこんな熱心なクラブとは思わなかったなぁ(笑)。スタート時間はショートが11時、ロングが12時半。スタート時間が遅めなのに加え、土曜日に何とか交代で休みが取れる自分にとっては土曜日開催というのも嬉しいところ。

アップはショートの部が終わってからでも間に合うのでショートを観戦することにした。スタートから観たが2〜300チームくらいあって代々木RC女子チームのメンバーは結局2人しか応援できなかった。応援したといっても走っているほうはゴール前で必死だし観客の数もハンパじゃないから気づいてもらえなかったけど。

女子チームの完走を見届け、いよいよこっちの番だ。実はウィンドブレーカーを忘れてきた私は、デニムのシャツとGパンという駅伝をなめているかのような格好でウォーミングアップを開始した。アップといっても5分くらい走ってストレッチしてもう5分走って終了。5kmという短い距離のレースでのアップにしては少なすぎるけど、今回ばかりはしゃーないね。
1区のスタートを見届け、1区本人予想タイム48分ということで、それに合わせて体操とストレッチを多めにやって中継点へ。コールドスプレーをヒザにかけた。するとスタートから45分たたないうちにゼッケン番号を呼ばれる。ラナイsatoさんの5kmの持ちタイムは22分と聞いていたのでこれくらいかもしれないと早めにきておいてよかった。

タスキを受け取るときは向こうが3mくらいまで迫った時に駆け出して多少なりとも加速しながら受け取った方がいいんだけど、ほとんど立ったまま受けてしまった。赤羽では1区だったし、タスキを受け取るのは久しぶりだからねぇ・・・と言い訳。走り出してからはヒザの不安などどこへやら、1区の2周目に苦戦しているランナーをごぼう抜きする快感で、キロ4分ちょっとを守って完走という予定を無視した走りになった。1km通過が3'47、2kmが7'36。ペースを落とそうかとも思ったけど、痛む前にゴールしたい気持ちもありそのままに。3kmは11'20、あと2kmかぁ・・・ここまでくるとさすがに辛い。公園内の小さな川?の上を通過するアップダウンが5ヵ所以上あって、これが結構足に来る。
4kmは15'15とペーウダウンし苦しさもピークへ。と思ったら見慣れた後ろ姿を発見、代々木RC男子チーム2区のホアロハこじろうさん(もちろんHN)ではないですか。これ幸いにとコッソリ後ろについてあと1km連れていってもらうことにした。さすがにキツかったけど、おかげでそれ以上のペースダウンをすることなくタスキをつなぐことができた。時計を見ると20'10ちょっとで、2区の実測距離は5.2kmということなのでキロ3'53、自分の現状を考えたら満足、満足。

さてあとは応援だ。実は3区と4区は代々木RCのメンバーではなく、メンバーの会社の同僚の方に助っ人をお願いしていたのだ。例によって気づいてはもらえなくとも応援をして、無事完走を確認!

終わった後は恒例の打ち上げ。20人前後の大所帯で皆さんからのたくさんの差し入れ(ウチからはワイン1本しか持っていかなくてちょっと失敗・・・)で盛大なものになった。

さぁあとはヒザを治すのに専念である。
来月頭には再度病院に行って診てもらう予定だが、なにしろ約束破って走っちゃてるしなぁ・・・まぁとにかくこれからちゃんと休んで、よくなってることを祈るしかないな。