小金井公園5時間走

台風が発生した時から「なんかやばいなぁ」と思っていた。
思い起こせば練習で小金井公園まで走りに行ったときって雨の日ばかりだったなぁ。
そんな感じで、関東全域が台風22号の直撃を受けるという予報の中、何が私をそうさせたのか走るためだけに豪雨の中チャリンコで小金井公園まで出発!
朝7時前、まだ風はほとんどなく台風に押し上げられ活発になった前線のせいと思われる雨がザーザー音を立ててふっている。簡単な朝食をとり、ウインドブレーカーの上に100円ショップで買ったカッパを着て、足にはシューズの上からスーパーのビニール袋をはいてチャリンコにまたがる。あー朝っぱらからヘンな人だーと思われてもバスじゃ間に合わないんだから許してくれ。強い雨のなかなるべく濡れないように自転車で行く片道7.5kmは走っていくより長く感じる。半分も行かないうちにスーパーの袋の中に浸水し始め、だんだんどうでもよくなってきた。どうせ走ったら一緒だ。

呪いの言葉をはきながら、早くも疲労感いっぱいで公園に到着。受付をすませてまわりを見ると、おー結構参加者がいるもんだ。スタッフもいっぱいでみんな一様に苦笑いしている。ここまでして走ろう(&走るのを手伝おう)という人がこんなにいるんだから人間ってのは面白いなぁ。

結局、自転車を走らせてきたので身体はあったまっており、アップは体操とストレッチのみ。5時間走の前にフルマラソンの部がスタートし、程なく5時間走の部もスタートだ。荷物は自己管理ときいていたのだが、雨と言うことで今回は特別に公園にある体育館の一室を借りてそこに保管してくれるとのこと。まぁ雨も悪いことばかりではないね。

午前8:00、Tシャツとランパンの上にここまで着てきたカッパを着てスタート!
1周目はアップもかねてキロ6分のペースメーカーさんの後ろで走らせてもらった。うん、カッパもあるし走り出してしまえば雨は気にならないな。ただコースのあちこちがすでに冠水していて池のようになっていた。みんなでバシャバシャ水しぶきを上げて苦笑しながら走っていた。シューズには気の毒だけど、こりゃ楽しい。
この5時間走は5.1kmのコースをひたすら周回するもので、エイドはスタート&ゴール地点にあった。1周目は58分、エイドでさっそく水分をとり、2周目からは少し上げて自分のペースで走ることにした。雨は強くなったり弱くなったりでいっこうにやむ気配はなし。弱くなったときはカッパを脱いで手に持って走り、強くなったらまた着るの繰り返し。カッパは太ももにまとわりついたので、もう少し短いほうがよかったな。

さすがに20kmを超えると、少しずつ足が重くなってきた。練習でもこれ以上の距離を走ることはほとんどないので、ここからは1周1周の積み重ねだと自分に言い聞かせて走った。30kmを超えたあたりで先にスタートしたフルマラソン4時間のペースメーカーさんに追いついたので、これ幸いにと40kmまで連れていってもらった。8周で40.8kmなので、その後の1.4kmあたりの所で時計を見た。42.2kmで3時間48分、フルマラソンならサブフォーだ。想像より良いタイムだった。これで晴れてこのサイトの大目標である「フルマラソン完走」を成し遂げて、あとは自分の限界に挑戦だ。

フルを超えるともう、足が鉛のように重い。速度はキロ6分程に落ちていたが歯を食いしばって進んだ。9周で4時間を超えていたのであと1周しかできない(大会要項には4時間30分を超えての新たな周回は不可となっていた)がもう充分だろう。なんたって2ケタの10周で51kmだ。最後はもうアニマル浜口が頭の中で「気合だ!」を連発してくれて、気付いたらゴールしていた。時計は4:35:25、上出来も上出来、ここまでできるとは大したもんだ。

ゴール後完走証をもらい、エイドにはりついて梨やらパンやらアクエリアスやらをたらふく食べさせてもらった。人心地ついて、荷物を取りに体育館の一室に行ったらシャワーも使わせてくれてサッパリできた。本当はスタッフの方の片づけの手伝いとかもしたかったんだけど、まともに歩けないヤツがいても役に立たないよね…

シャワーを浴びてストレッチ。走ることも体操もできないので、クールダウンはひたすらストレッチ。その後少し休んで、やむことのない雨の中を家まで来るときの倍くらいかかって帰ったとさ。帰ってからもストレッチ、ひたすらストレッチである。

走った距離もさることながら、主催者側の「台風が来ても絶対にやる」という強い意思とランナーへの心配り。記憶に残る大会だった。小金井公園走友会を始めとするスタッフの方々に感謝!!