川崎ハーフ&5kマラソン


起床は6:30、予報通りとても良い天気。
出発、乗り換え、到着、受付と全て予定通りの時間であった。受付を済ませて、今回のスタート&ゴールとなるトラックのまわりの芝生に場所を取りシートを敷いてゼッケンの準備などをした。近くに陣取った人と少し話をしたりしていると、すぐにスタート1時間前の9時になり、早速アップを始めた。体操、jog、ストレッチ…最後にjogのあと流しを入れ、スタート15分前。前回の教訓を生かし予定通りのアップができた。もちろんコースにも出て走ってみた。舗装されていないということは知っていたが、思ったより地面は固く、走りにくいというほどではないと感じた。トラックといいコースといい人工的なところはほとんどなく、まるでランナーによって踏み固められて出来たコースのような気がした。
参加人数の少なさもあり、この時点でも会場はとてものんびりした雰囲気だった。もうすぐスタートという感じがあまりしなかった。とはいえ、スタート10分前を過ぎるとどこから集まってくるのか続々とランナーがスタート地点に集合してきた。私はちょっと欲張って前から3列目くらいに並んだ。さすがに速そうな人ばかりだ…後ろを見るとだいたい3〜400人はいるかな?という感じ。ハーフのスタートは10:00、先にハーフがスタートし、5kは20分後とのこと。河川敷というせいもあってか、少し風が出てきた。そよ風程度だが、すぐに気温も上がりそうだし強くならなければいいが…
ここは神奈川の月例マラソンのコースでもあり、特に地元率が高いように感じた。スタート地点でも直前までスタッフとランナーが談笑していて、なごやかな雰囲気のなかのスタートだった。

スタート後、トラックを1周してコースへ。下流方面に1k程度進んですぐ折り返し、上流にあるもう一つの折り返しまで行き戻ってくる21.0975km。スタート後の混雑はほとんどなく、順調な滑りだし。ある程度自分のペースが分かってきたので、キロ4分よりちょっと速い入りかな?と1kの表示を探すと…ない。5分たってもなく、ようやく見つけた時には時計が5'13をさしていた。いくらなんでもこれはおかしいと思いペースを変えずに2k地点でもう一度確認すると、今度の1kは3'50…どうやら、トラックを1周した距離は含まれていないのだろうとムリヤリ自分を納得させた。
ところでこの1kごとにある距離表示は、ほぼ例外なく植込みの間にあるため手前からはほとんど見えず、常に道端に視線を送っていないと確認することが難しくなっている。そんなわけで半分くらいは見逃してしまった。

前半は追い風のため、気分良く走れた。帽子を後ろ向きにして日よけにしていたので、暑さもそんなに感じない。10k地点でラップは40'40、最初のトラック1周分を除けば40分弱であろう。ある程度余裕もあり、これはいいかもしれない。

…と思ったのも束の間、11kを過ぎて折り返してみると向かい風に気持ちも押し戻されてしまう。今思えば大した風速ではなかったはずなのに、その時はキツかった。あったはずの気持ちの余裕は15kを待たずに使い果たし、ペースはキロ4分をオーバーするようになっていった。前半追い抜いた人にも抜かれる状況で、数回本気で「止まろうか…」と思ってしまった。
しかし、抜いていった人もそんなに余裕があるわけではなかった。てっきりみるみる離されるものと思っていたのに離されない。試しに力をしぼってペースを少しだけ上げてみると、後ろにつくことができた。なんだ、この人だってヘトヘトじゃないか!

とにかくついていこう、と思った。風除けにするのが気が引けたので、斜め後ろや時には並んで走るようにした。少しペースが回復し(気のせいかもしれない)て、前から脱落してくる人を追いぬくこともできた。もちろん抜かれたり置いて行かれたりもしたが、常に誰かをついていく目標にして走った。
さすがにラストスパートはできなかった。辛かった。最後はもう、止まったら終わってから飲むビールの味が最悪になるぞと言い聞かせていた。遠くに本部テントが見えた、トラックも見えてきた、ゴールが見えてきた。止まらずに走ってきて本当に良かった。

ゴールして時計を見ると、1時間24分台。目標は1時間30分以内だったけど、内心では力を出し切れば25分切れるぞと思っていたのでとても嬉しい。

荷物のところに戻って倒れこむと、しばらく起き上がれなかった。走っている間ずっとかぶっていた帽子を顔の上にのせるとひんやりして気持ちが良かった。帽子は本当に役に立ったと思う。横になりながら、朝買っておいたおにぎり2コとダイエットコーラを流し込む。変な組み合わせだがこれがまた走った後に食べるとめちゃめちゃうまいのだ。
体力が少し回復し、とりあえずダウンをすることに。足がもうガチガチになっていたので体操でほぐし、歩きともつかぬ速度でjogしてストレッチ。預けておいた(有料)貴重品を取りに行くついでにタイム速報を見にいった。タイムは1時間24分31秒。ハーフ全体で20位だった。おぉすごい、20位か〜!
まさか前に19人しかいなかったなんてこりゃまたびっくり。嬉しくてニヤけてしまった。
計算すると、平均のペースはキロ4分ちょうどとなる。前半の貯金はほとんどなかったと思うので、後半ほとんど落ちなかったのだろうか。なにしろ距離表示を見逃す頻度が後半は特にひどかった(というか、あと〜キロもあるという事実をつきつけられたくなかったのかも)し、頭もあまり働いていなかったし…まぁでも、箱根駅伝で言うところの「大ブレーキ」というほどのペースダウンはなかったんだろう。きっと。

帰って休みたかったので、まだ走っている人もいたけど先に帰らせていただきました。帰りの電車の中で気持ちが悪くなってしまった。そういえば荒川まで28kLSDをしに行った帰りもこんな風になったな…今度はちゃんと栄養補給もしたのにな…と思ったが、家に帰ってみると回復した。どうやらただの乗り物酔いだったらしい。体が極限まで弱ってる状況なんだから当たり前だよね。

夜のお酒は果てしなく美味かった。ちなみに私がよく行く新宿の「海峡」という居酒屋で、トリのカラアゲがとても大きくて美味しいお店なのだが、このご時世でもしっかりとカラアゲがメニューにあった。もちろんかぶりついた。もう食べられないというほど飲み食いした。幸せだった。このために今まで練習して今日も完走したんだなぁ…ってなんかご褒美のわりにはやってきたことはかなりキツかったんですけど。