ホノルルマラソン

出発直前に娘からもらってしまったカゼのため、セキはもとより激しい下痢に見舞われ、ハワイ到着後から当日の朝まで深刻に棄権するかしないかで悩んだ。なにしろ水を飲んだだけで数分後にもよおすという、自分でも初めての症状で、非常に混乱していた。
結局は「せっかく来たのに」という意識が勝り、気がつけば代々木RCの集合場所に。時折り降る強い雨が弱った腹部を冷やしてくれて、スタート前もただただ青くなっていた。
でもまぁ号砲がなれば「何とかなるだろ」という感じで、直後の花火も美しく、少しは気分も良くなり走り出す。ペースはキロ6分を切ってるかなーと思ったらそんなことは全然なく、下痢になってから勝手に減った2kgという衰弱の激しさを物語っていた。
あとはもう、なるべく腸を揺らさずに走り、トイレを見かけたら出ても出なくても入り、脱水予防のため給水所ではしっかりと止まってゲータレードと水の両方を少しずつ摂取。のどの渇きから来るセキ対策のために次の給水まで水を持ったまま走る。ペースは依然キロ6分を超えるもので、キツくはない。トイレは待ち時間を含めると1時間以上関わったかな。我ながらすごいレースだ。
この調子で時間もかかっているため、夜が明けて暑くなってきてからも走っていた。風景は（特に夜が明けていない前半）あまりよく覚えていないが、19マイルあたりで見た虹はキレイだった。
レースが終わり（セキは依然止まらないが）下痢も回復。体調不良で失った観光の時間が惜しく、新しいチップは計測ミスもかなりあったようで、タイムも気にならなかったことから完走証受け取りには行かなかった。後で公式サイトで結果をサーチしてみたら、運良く自分の結果はあった。5時間22分。苦しんだけど、よくやった。

• • 体重62.0kg（下痢のため）